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アフリカマンガ研究プロジェクト

代表者氏名:阿毛香絵、ユースギョン

活動の目的

2010年代以降、西アフリカ諸国を中心にコミックフェスティバルが複数登場し、アーティストや出版される作品も増えるなど、アフリカのマンガ/コミック市場が活気付いてきている。このような状況を受け、2021年にはフランス・アングレームのバンド・デシネミュージアムでも「アフリカマンガ」をテーマにした展覧会が開催されるなど、アフリカマンガ対する世界の注目も集まっている。

これまで日本では、アフリカのマンガを紹介するイベントや展覧会はほとんど開催されたことがなく、アフリカのマンガ作品が翻訳出版されたことも皆無に等しい。しかし、文化的類似性があるとされる台湾・韓国・中国等アジア圏はもちろん、北米やヨーロッパ、南米のマンガも日本で翻訳出版されていることから、近い将来アフリカマンガが日本で注目を浴びる可能性は十分あると考えられる。

現状を踏まえ、今後さらに世界のマンガ市場でさらに重要な役割を果たすと期待されるアフリカのマンガ文化を日本でも知ってもらうべく、本プロジェクではアフリカマンガを調査・研究し、その研究結果をもとにした展覧会と関連イベントの企画を目指す。

本企画はCAACCSとIMRC(国際マンガ研究センター)の共同で進められる予定である。

研究内容

―以下の点を中心に調査・研究する予定
・現在のアフリカのマンガ文化の形成に影響を与えた文化的背景
・他の芸術ジャンル(伝統的な風刺絵やイラストレーションなど)との関係
・作家のライフヒストリー
・同人誌、コスプレ、フェスティバルなどファンカルチャー全般
・媒体、表現方法、実用マンガとの接点など。

メンバー

阿毛香絵
ユースギョン

活動予定

①現在予定している研究期間:3年(2021〜2023年度)
・2021年度:準備調査、オンライン研究会、関連イベント開催
・2022年度:学会発表(アフリカ学会)、現地調査(フェスティバルやアーティストの取材など)、展覧会計画
・2023年度:展覧会開催、関連イベント開催

②今年度の予定
アフリカのマンガ/コミック文化、歴史、市場の調査を行うべく、アフリカのマンガ家や出版社、研究者など招き、3回のオンライン研究会を行う。
その研究会の成果をもとに1回の関連イベント(一般公開)を開催。

これまでの業績

「アフリカ×マンガ:カメルーンのマンガ家が語るアフリカのマンガ事情」(2021年1月14日開催)
―京都精華大学 現代アフリカ講座 2021の第1回目イベントとして開催。