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1. 現代アフリカ講座

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1. 現代アフリカ講座

この講座は、大きな変化の節目を迎えるアフリカの動態を、貧困解決という視覚からだけではとらえきることができなくなりました。文化、経済、生活などさまざまな話題を、ビジネス、つまりアフリカの人びとの能動的な営みをとらえ、現代アフリカを読み解きます。

2023年度

アフリカ・アジア現代文化連続講座

グローバル化の中の日本語教育

近年、日本でも多くの留学生が学ぶようになってきた。殊、グローバル化が進む中、留学先は欧米のみならず、中東や南米、アジア諸国にも目が向けられるようになり、少し前と比較しても、留学先は多様化し、また、それまで留学生の排出先でしかなかったいわゆる「開発途上国」の多くは、留学生の受け入れ先ともなるなど、その様相は日々変化の過程の中にある。また、日本は深刻な少子化による進学者の減少に伴い、国策として留学生の受け入れに積極的である。しかし、留学生の受け入れに際し、大学の国際化(=英語教育化)が喫緊の課題として捉えられている潮流を見て取ることもでき、決して「日本語」での教育を提供することには、必ずしも積極的ではない。こうした流れの中、今年度のアフリカ・アジア連続セミナーでは、日本語による教育、また日本語教育はどのような位置づけにあるのかを考えていきたい。

第1回目 11月24日
「入門編 アフリカでの日本語教育 アフリカ人の日本語学習」

アフリカでの日本語教育やアフリカ人の日本語学習について国際交流基金の海外日本語教育機関調査の結果やアフリカからの(元)留学生との交流から感じたこと、今年春からのサイト運営経験から感じたことなどを中心にお話しします。研究者ではありませんので私の話をきっかけにアフリカx日本語に興味を持っていただければと思っています。

永本剛(株式会社ともにジャパン)
アフリカに行きたいというだけの理由で総合商社に就職。アフリカ4か国とドバイの駐在を経験し2021年9月に退職。留学生特に中東アフリカからの留学生向けのサービスを提供するために2021年10月(株)ともにジャパンを設立。日本語学習環境が乏しい中東アフリカからの留学生を念頭に本年5月からオンライン日本語講座プラットフォームPONTISを運営。

第2回目 12月15日
「東南アジアの日本語教育の現状と課題」

東南アジアは世界の中でも日本語学習者数が多い地域のひとつに数えられる。そして、学習者の中に中学生、高校生、大学生といった若い世代の割合が高いことが特徴として挙げられる。とりわけ中等教育段階では、各国の公教育の中に日本語をはじめとする第二外国語が位置付けられており、多くの若者が日々教室で授業を受けている。講演では各国の教育省や関係機関から要請を受けて国際交流基金が実施している日本語教育支援の具体例を紹介し、そこから見えてくる現状と課題について報告したい。

森田衛(国際交流基金(バンコック))
独立行政法人国際交流基金よりエジプト、チェコ、韓国、フィリピン、インドネシアに派遣され、現地の中等教育や高等教育等の日本語教育支援事業に従事した。2023年9月よりタイにある国際交流基金バンコク日本文化センター上級専門家。スピーチやプレゼンテーションといった日本語学習者の口頭発表における評価や指導法に関心を持つ。

第3回目 1月19日
「私の原体験と外交官キャリアから見るセネガル共和国の日本語教育事業」

私の学生時代の交換留学ボランティアの原体験、約30年にわたる外交官キャリアで得られた日本語学習希望者の特徴について話します。それを受けて、セネガルでのポップカルチャーを始めとした日本文化の受容状況と日本語教育の現状を紹介した上で、将来の学習者拡大に向けた展望と日本社会の受入れ課題について語ります。

伊澤修大使(在セネガル日本大使)
昭和62年外務省入省。総合外交政策局総務課主席事務官、在タイ日本国大使館 公使、在オーストラリア日本国大使館 公使、在モントリオール日本国総領事館 総領事、大臣官房を経て現職に至る。

第4回目 2月2日
「留学生あれこれ」

日本語教師として働きだした35年ほど前から今までに出会った留学生たちから学んだことや気づき。コロナのパンデミックを経験して考えたことや日本語教育現場での対応など。
これからの日本語教育についてなどをお話します。

磯田郁子(大阪日本語教育センター)
◇1965年生まれ
【職 歴】
◇1988年~ 財団法人・関西国際学友会日本語学校(2004年4月より独立行政法人日本学生支援機構大阪日本語教育センターとなる)に日本語教師として勤務。現在に至る。
世界約30か国の留学生に日本語を教えている。現在は副センター長、教務主幹兼務。 ◎独立行政法人日本学生支援機構では、東京及び大阪にそれぞれ日本語教育センターを設置しています。日本の高等教育機関への進学を希望する外国人留学生に対し、日本語教育及び基礎教科の教育を行なうとともに、日本文化、日本事情等の理解を促進させる事業も実施し、将来、日本と各国との友好促進のリーダーとなりうる人材の育成を目指している学校です。

第5回目 2月9日
「元留学生から見る日本語教育」

最終回の第5回目は、実際に日本語を就職し、日本で活躍する元留学生3名をお招きします。なぜ日本を目指し、どのように日本語を学んだのか。これまで日本語教育を提供する方々の話が続きましたが、今回は学んだ当事者から日本語習得の過程をお話しいただき、これからの課題を抽出したいと思います。

ウスビ・サコ
マリ共和国生まれ。 高校卒業と同時に国の奨学金を得て中国に留学。北京語言大学、南京東南大学を経て91年来日。 99年、京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。専門は空間人類学。「京都の町家再生」「コミュニティ再生」など社会と建築の関係性を様々な角度から調査研究している。バンバラ語、英語、フランス語、中国語、関西弁を操るマルチリンガル。京都精華大学人文学部教員、学部長を経て2018年4月から2022年3月まで、京都精華大学学長を務める。

夏世明(中国からの元留学生)
中国安徽省出身、日本在住16年間。中南林業科技大学外国語学部にて日本語を専攻し、地元長沙で日本語教師として勤務した後、日本へ留学。同志社大学にて博士(経営学)取得後、名古屋で外国人労務管理支援、同志社大学で助手&研究員、京都精華大学でコーディネータを経て、現在、複数の大学で講師を務めながら、関西大学外国語教育学研究科に大学院生として在籍中。

プープーマウン(ミャンマーの元留学生)
2015年10月に来日し、2015年10月から2017年3月まで大阪日本語教育センターで日本語を学びました。 2017年4月に関西学院大学総合政策学部に入学し、2021年3月卒業しました。 2021年4月から現在に至るまでアズワン株式会社の海外営業部で働いています。 アウトドア派で休日はいろんなところに行っています。好きな食べ物は東南アジア料理です。

2022年

 

京都精華大学 現代アフリカ講座 2021

アフリカでビジネスのシーズを育てる
(全5回)

時間 : 19:00〜21:00 / 全5回 / オンライン開催・有料・申込制

ナビゲーター:ウスビ・サコ(京都精華大学学長、アフリカ・アジア現代文化研究センター長)

「最後の市場」として注目を集めるアフリカ。中国を筆頭に、欧米、アジアの企業のアフリカ進出の話題は、ここ数年で格段に増えています。日本側でアフリカでのビジネスを想定するとき、その多くが、フェアトレードやBOPビジネスと言った、比較的貧困であることをベースとしたものが多いのが現状で、企業が進出するとしても、非常にリスクの高い地域として認識されているのではないでしょうか。しかし、この先に見据えられる人口ボーナスに裏付けられた経済的ポテンシャルや、新たな経済秩序の中心となる可能性のあるアフリカには多くの可能性があるはずです。今回の現代アフリカ講座では、すでにアフリカに乗り出し、根を下ろし始めている企業を経営されている方や、そして、もう少しアフリカでの企業活動を俯瞰して見守り続けた方のお話を伺い、将来にわたるアフリカのポテンシャルを正面から考えてみたいと思います。

2021年7月23日(金)
モザンビークでの10年とセネガル1年目~馬とデジタル化のクロスポイント

【出演】合田真さん(㈱日本植物燃料CEO)
【プロフィール】1975年長崎生まれ。京都大学法学部を中退したのち、2000年に日本植物燃料株式会社を設立、アジア・アフリカを主なフィールドとして事業を展開している。2003年にはバイオ燃料の生産を開始。2012年モザンビークに現地法人ADMを設立、無電化村で「地産地消型の再生可能エネルギー、食糧生産およびICTを活用した金融サービス」を行う。2018年6月に単著『20億人の未来銀行 ニッポンの起業家、電気のないアフリカの村で「電子マネー経済圏」を作る』(日経BP)を出版した。

2021年7月30日(金)
アンメットニーズを探し出せ!新興国におけるゼロからの商品開発(ナイジェリアの事例)

【出演】小林健一さん(新興国食品開発コンサルタント/ゼロワンクエスト)
【プロフィール】東北大学農学部食糧化学科を卒業後、2020年まで31年間、味の素株式会社の食品開発に携わる。初めて海外赴任したペルー味の素社で、マーケティングとR&Dを担当、問題事業だった即席麺と風味調味料を全改定し黒字化、事業の柱に成長させる。2015年より取締役としてナイジェリアに赴任しR&D部門を設立、現地の食生活と味覚を体感する中で乾燥納豆が大きな役割をしていることを発見、発酵豆を主原料とした初の画期的な調味料を完成させ、現地で大好評を得る。
現在は、企業向の食品開発セミナーや、食品系を目指す学生へのセミナー、またアフリカ19カ国含む世界56カ国訪問の経験から、小学生から大学生までわかりやすい異文化理解セミナーを実施、好評を得ている。現在月刊誌中央公論で連載中の「地球行商人 味の素グリーンベレー」のモデルの一人でもある。特技はマジック。

2021年8月6日(金)
アフリカで現地と共に産業を創るスタートアップ事業戦略

【出演】佐藤弘一さん(㈱シュークルキューブジャポン代表取締役)
【プロフィール】フランス・日本・セネガルで起業、仏語圏でグローバルICT事業を営む。25歳の時、芸術を学びにフランスへ。学生、ワーホリを経てNTT Franceへ現地就職。2008年パリで独立。欧州・仏語圏アフリカで施工を行う中、西アフリカで事業する事を決意。2018年、EXIT戦略を持つ日本法人を創業し、地方村落に電気と通信を届けるTUMIQUI(ツミキ)Projectを開始。電気の無い診療所での出産で亡くなる多くの母子がいることに衝撃を覚え、セネガル保健省と連携しTUMIQUI Smart kitを診療所10箇所へ導入し、安全な出産・診療が可能となり高い評価を得る。2020年セネガル法人設立。民間主導による現地生産保守Made with Japanでアフリカの社会課題解決を推進中。

2021年8月20日(金)
日本および世界の国々のアフリカ進出状況

【出演】梅本優香里さん(アフリカ・ビジネス・パートナーズ代表パートナー)
【プロフィール】アフリカ・ビジネスに特化したコンサルティング・アドバイザリー会社であるアフリカ・ビジネス・パートナーズ(www.abp.co.jp)を2012年創業。日本企業への進出支援、営業・マーケティング支援、市場調査、M&Aアドバイザリーの他、現地アフリカスタートアップへの投資も行う。開発学修士。ケニア在住

2021年9月10日(金)
アフリカビジネスの課題と可能性

【出演】佐藤丈治さん(日本貿易振興機構)
【プロフィール】ジェトロ海外調査部中東アフリカ課長。2001年、ジェトロ入構。展示事業部海外見本市課、ジェトロ・ヨハネスブルク事務所(2006~11年)、企画部企画課(2011~13年)、ジェトロ・ラゴス事務所(2013~2015年)、ジェトロ・ロンドン事務所(2015~2018年)などを経て、2020年4月より海外調査部中東アフリカ課長(企画部海外地域戦略主幹兼務)勤務。

2020年度

京都精華大学 現代アフリカ講座 2021

現代アフリカのパワーと可能性を知る
~ビジネスの視点から~
(全3回)/京都会場

19:00~21:00 / 全3回 / オンライン開催・有料・申込制

ナビゲーター:ウスビ・サコ(京都精華大学学長、アフリカ・アジア現代文化研究センター長)

2021年1月14日(木)
アフリカ×マンガ:カメルーンのマンガ家が語るアフリカのマンガ事情
出演: Elyon’s (マンガ家)
司会: 伊藤遊・ユースギョン 通訳: 阿毛 香絵

2021年1月21日(木)
アフリカにおけるコロナの現状と経済的影響
出演: 三島伸介(医師、関西医科大学)、石原圭昭(日本貿易振興機構ヨハネスブルグ事務所長)
司会: 清水貴夫

2021年2月9日(火)
「日韓における「アフリカ」の捉え方と接し方:両国の「アフリカ・フェスティバル」を通して考える」
出演:ホ・ソンヨン(アフリカインサイト)×茂住衛(特定非営利活動法人アフリカ日本協議会)
司会: 清水貴夫 通訳: ユースギョン

京都精華大学 現代アフリカ講座 2021

現代アフリカのパワーと可能性を知る
~ビジネスの視点から~
(全3回)/京都会場

19:00~21:00 / 全3回 / オンライン開催・有料・申込制

ナビゲーター:ウスビ・サコ(京都精華大学学長、アフリカ・アジア現代文化研究センター長)

2021年1月14日(木)
アフリカ×マンガ:カメルーンのマンガ家が語るアフリカのマンガ事情
出演: Elyon’s (マンガ家)
司会: 伊藤遊・ユースギョン 通訳: 阿毛 香絵

2021年1月21日(木)
アフリカにおけるコロナの現状と経済的影響
出演: 三島伸介(医師、関西医科大学)、石原圭昭(日本貿易振興機構ヨハネスブルグ事務所長)
司会: 清水貴夫

2021年2月9日(火)
「日韓における「アフリカ」の捉え方と接し方:両国の「アフリカ・フェスティバル」を通して考える」
出演:ホ・ソンヨン(アフリカインサイト)×茂住衛(特定非営利活動法人アフリカ日本協議会)
司会: 清水貴夫 通訳: ユースギョン

2019年度

京都精華大学 現代アフリカ講座

現代アフリカのパワーと可能性を知る
~ビジネスの視点から~
(全5回)/京都会場

昨年東京で評判を呼んだ京都精華大学の「現代アフリカ講座」を今秋は京都で開講!
著しい経済成長を遂げ、急速に都市化が進んだアフリカは、世界から熱い注目を集め、わが国でも多数の企業が進出を始めています。また、ビジネスによって雇用を創出するなど、新しい形の開発援助も展開するようになりました。そんな今のアフリカに潜在するビジネスチャンスとは具体的には何を指すのでしょうか。いまアフリカではどのようななことが起き、何が求められているのでしょうか。
日本で唯一のアフリカ出身学長となったウスビ・サコの就任で注目を集める京都精華大学が、現代アフリカに関する連続講座を京都で開きます。講座のコーディネートはサコ学長自らが務め、さまざまな領域の最前線で活躍する講師を招きます。今日のアフリカを生の講義で知ってみませんか。

2018年度

京都精華大学 現代アフリカ講座

現代アフリカのパワーと可能性を知る
~ビジネスの視点から~
(全5回)

日本で唯一のアフリカ出身学長である、京都精華大学学長のウスビ・サコが、
最前線の研究者をコーディネートする現代アフリカ講座です!
社会の諸領域から熱い注目を集めるアフリカについて最新の情報を提供し、
現代アフリカをどう読み解くかを示します。