鈴木 赳生
先住民を主体とする社会運動と、そこからうまれる思想について研究しています。学問分野としては社会学や人類学に属しますが、わたしは特定分野の視点を前提に社会や人々を研究するというより、先住民や社会運動が打ちだす問題提起や世界認識の側から、既存学問の当然視されている前提を批判的に問うことに関心があります。これまでカナダを中心に調査研究を進めてきましたが、グローバル企業による過剰開発や取り締まりを強める保安国家に抗し、異なる生活空間を築こうとする先住民中心の社会運動は、世界各地で見られます。このような視点から、本センターではフィリピンやメキシコの運動を中心に、より広い先住民運動の世界とその可能性を探究し発信していければと考えています。
キーワード
先住民、社会運動、知識生産、脱植民地化
