中尾 沙季子
フランス国立社会科学高等研究院歴史学科博士課程修了。博士(歴史学)。専門は西アフリカ現代史(19~20世紀)、広域フランス語圏地域文化研究。主な研究テーマは、アフリカ大陸、南北アメリカ大陸、カリブ海地域のアフリカ系といわれる人々のアイデンティティ(帰属意識)の形成過程。とりわけ、「アフリカ」への帰属を求める動きとしてのパン・アフリカ主義運動の変遷に着目し、現在の国家や植民地時代の帝国の枠組みにとらわれないアプローチとして、グローバルヒストリーの手法を取り入れた分析を行っている。近年は、帰属意識のひとつとして「人種」概念の作用に関心があり、パン・アフリカ主義における「人種」概念の位置づけを、同時代に展開したパン・アジア主義との連関を通して多角的に捉える研究に取り組んでいる。
キーワード
パン・アフリカ主義、西アフリカ、アイデンティティ、人種、ナショナリズム
所属中央大学 総合政策学部 助教
専門分野歴史学 / 考古学 / 博物館学