現代社会の生活空間における宗教性
掲載日程:2024.12.12代表者氏名
ウスビ・サコ
活動の目的
本研究では、現代の日常的な生活空間における人々の信仰やその表象について、アフリカ、アジアの異なる社会において比較研究を行う。ここでの宗教性とは、イスラームやキリスト教などの一神教の信仰実践に加え、風水や呪術信仰などを含む、広義の「見えないもの」への信仰とそれに纏わる儀礼や身体表現等を含み、人々が近代化した生活空間において、これらをどのようにとらえ、実践しているのかに注目する。 空間に関しては、家庭内のプライベートな空間から、往来などのパブリックスペース、中庭や縁側のような「半公共スペース」も含む日常的な活動が行われる空間を対象とし、古くからある伝統や儀礼、宗教実践等が、近代化による空間そのものの構造的な変化に対応してどのような変容を遂げ、実践されているのかに着目する。 これらの点に関し、アジア、アフリカ双方の研究者の視点を通して考察を行うことで、現代空間に偏在する宗教性について考察すると同時に、その文化的価値について再評価を試みる。
メンバー
ウスビ・サコ 京都精華大学・教授 建築学・マリ、日本 研究代表者、阿毛香絵 京都精華大学・特任講師 文化人類学・セネガル 全体コーディネート、 清水貴夫 京都精華大学・准教授 文化人類学・ブルキナファソ 研究分担者、 野中 葉 慶應義塾大学・准教授 地域研究・インドネシア 研究分担者、 申 昌浩 京都精華大学・教授 宗教社会学、大衆文化論・韓国 研究分担者、 樫尾 直樹 應義塾大学・准教授 社会学・日本、コートジボワール 研究分担者、 ファビアン・サンソン IRD、IMAF・専任研究員 文化人類学・セネガル 研究分担者、 アブドゥラフマン・セック サンルイ大学・助教授 文化人類学・セネガル 研究分担者、 フレデリック・ルボー サンルイ大学・助教授 文化人類学・セネガル、コートジボワール 研究分担者、 パスカル・ボルドー フランス国立高等研究実習院(EPHE) 宗教学・ベトナム 研究分担者、 バーバ・クリバリー マリ国立人文科学研究所 人類学・マリ 研究分担者
活動履歴
①研究期間:2020〜2022年度
②2020年度
2020年11月2-4日 京都フィールドワーク(第1回インタビューおよびブレインストーミング開催)
2020年12月20日 第2回インタビューおよびブレインストーミング開催
③2021年度
2021年6月25日 第1回CAACCS報告会
2021年7月24日 荒川幸祐写真展にて、Afro Brasilの文化セッション
2021年8月12−15日 調査および対面インタビュー(進藤貴美子)
2021年8月20日 オンラインインタビュー(Yvonne Daniel)
2021年9月2日 オンラインインタビュー(荒川、植松、斉藤)
2021年9月10日 オンラインインタビュー(Any, Bahia Brasil)
2021年11月15日 オンラインインタビュー(Dona Daiva, Brazil)
2022年 3月 日本スポーツ人類学会大会発表予定