現代アフリカ・アジア講座2025「表現でみるアフリカ・アジア社会とその課題」第5回講座:西アフリカのワックスプリント「パーニュ」を使用したスカートお仕立てショーアフリカのファッションを体感する
講座概要
人間の生活の基礎をなす「衣・食・住」。「食」や「住」と同様に「衣」の世界も、その地域の環境と重層的な歴史、そして、社会的な規範など複雑な要素により作り上げられています。 今回の講座では、西アフリカの人びとに広く取り入れられる「パーニュ」と呼ばれるアフリカンプリントを中心に紹介します。今回は日本でアフリカ布の輸入販売を手掛ける中須俊治さん(アフリカドッグス、本学センター研究員)に、西アフリカのファッション事情やトーゴの服飾文化について解説していただきます。そして、アフリカの服飾の多くは、オーダーメイドです。仕立てを抜きにしては語れないアフリカの服飾文化。今回は、日本で活躍するトーゴ人の仕立て職人のカブレッサ・デアバロさんをお招きして、実際の仕立ての技も披露します。
日時:
2026年2月20日(金)19:00~21:00
会場:
FabCafe Kyoto(ファブカフェキョウト)
【交通アクセス】
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分
登壇者
中須俊治(アフリカドッグス、京都精華大学センター研究員
カブレッサ・デアバロ(トーゴ人仕立屋)
清水貴夫(京都精華大学)
展示概要:
本展示では、①機械捺染アフリカンプリントと②臈纈染アフリカンバティック、③京都産アフリカンプリントをラインナップします。
アフリカ地域に広く流通している「アフリカンプリント」、そのルーツはインドネシア・ジャワ島の伝統工芸である臈纈染(ろうけつぞめ)とするのが定説となっています。その布を世界初の株式会社といわれる東インド会社が、交易をとおしてヨーロッパやアフリカ地域に持ち込んだといわれています。
ヨーロッパに持ち込まれた臈纈染は、産業革命により機械で生産されることになります。(これが「アフリカンプリント」のはじまりです。)その布はヨーロッパ市場では受け入れられず、植民地支配していたアフリカ大陸に輸出されることに。柔軟に受け入れた現地の人びとのスタンスにより、今もなお多くの人を魅了しています。本展示では、「アフリカンプリント」ビジネスで億万長者を輩出した西アフリカ・トーゴ共和国から直輸入した機械捺染アフリカンプリントをラインナップします。
一方で、アフリカに持ち込まれた臈纈染は現地で独自に発展していきます。(これを一般に「アフリカンバティック」とよばれます。)そのサプライチェーンのなかで女性の社会復帰とアントレプレナーシップを醸成しているトーゴ共和国の社会起業家による「アフリカンバティック」も展示します。
さらに、高度経済成長期の京都で「アフリカンプリント」が生産され輸出されていた系譜を踏まえて独自に開発した、京都産のアフリカンプリントを展示します。京都在住トーゴ人仕立屋・デアバロさんの故郷の村の小学生が描いた絵を図案化し、京都の手捺染で布にした「京風アフリカンプリント」、東アフリカ・タンザニア連合共和国発祥のポップアートを京都のデジタル捺染で布にした「ティンガティンガ布」です。

