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イベント

現代アフリカ・アジア講座2025「表現でみるアフリカ・アジア社会とその課題」第2回講座:「関係性のアーカイブ ―Photography in Context, Context in Photography―」

日時

2025年11月21日(金)19:00 – 21:00

会場

FabCafe Kyoto(ファブカフェキョウト)

【交通アクセス】
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分

講座リード文

世界各地で長期にわたって調査する地域研究者は、現地の多種多様な写真を撮りためていますが、そのうち論文や本に載せて世に出されるものはごく一握りです。しかしその傍らで埋没してゆく大多数の写真たちもまた、文章だけでは表しきれない現地社会の表情を写す、貴重な記録となっています。  本講座では、こうして折り重なって堆積してゆく写真たちをある種のアーカイブとして掘りおこし、そこに写された現地の人々の社会関係、かれらと研究者のあいだにはぐくまれてきたつながりを読みといていきます。地域研究者の写真は、必ずしも単体で意味のわかるものや、見栄えのするカットばかりではありません。むしろその背後にある人と人の出会いや撮られた経緯が語られて初めて、じわじわと意味が染み渡ってくるような、生活の物語とともにある写真が多いのです。  わたしたちはあえてこうした写真を選びとり、その背後にある物語を綴る小冊子とともに展示しました。この写真展に基づく今回の講座では、展示の経験も踏まえ、あらためて写真にまつわるフィールド経験や個人的な経緯などを登壇者に語ってもらいます。写真というイメージと言葉が重なりあうところから、イメージだけ、言葉だけではなかなか伝えきれないアフリカ現地社会の奥行きを感じていただければ幸いです。

登壇者


対面:仲尾友貴恵(国立民族学博物館 特別研究員RPD)
前田賢哉(京都大学アジア・アフリカ地域研究科博士後期課程)
オンライン:中垣太樹(京都大学アジア・アフリカ地域研究科博士後期課程)
司会:鈴木赳生(京都精華大学国際文化学部講師) 西尾善太(愛媛大学法文学部講師)
参加費:無料

登壇者プロフィール

仲尾友貴恵:国立民族学博物館 特別研究員RPD。東アフリカのタンザニアを主なフィールドとして、仕事と福祉の歴史に関する調査をおこなっている。著書に『不揃いな身体でアフリカを生きる―障害と物乞いの都市エスノグラフィ』(2022年、世界思想社)がある。
中垣太樹:京都大学アジア・アフリカ地域研究科博士後期課程。東アフリカのウガンダ、首都カンパラをフィールドとして、都市空間がどのように形成されてきた/いるかを調査している。京都大学写真部所属。
前田賢哉:京都大学アジア・アフリカ地域研究科博士後期課程。西アフリカのセネガルをフィールドとして、衣服の仕立ての文化や職人に関する調査をおこなっている。JICA海外協力隊員としてセネガルに長期の滞在歴がある。