映像でみるアフリカ・アジア社会とその課題 第3回「ヤングムスリムの窓」映像を通した協働の可能性
日時
2024年12月13日(金)19:00-21:00(18:30開場)
場所
FabCafe Kyoto(ファブカフェキョウト)
【交通アクセス】
京都市営地下鉄烏丸線五条駅から徒歩10分
京都駅から4・17・205号系統 五条河原町下車徒歩3分
概要
第3回は、日本の新たな世代を担うヤングムスリムと、研究者、芸術家が協働するプロセスを大切にしながら複数の映像作品を生み出していく「コモンズ映画」の手法を用いた「ヤングムスリムの窓」の活動について紹介します。日本のムスリムについての単なるドキュメンタリー映像ではなく、よりプロジェクト性に焦点を置き、当事者と映像作家、そして研究者が共に「活動し、映像を撮り、編集し、そして出来上がった作品を囲んで議論する」というプロセスそのものを、皆が楽しむ。新たな形の関係性から浮かび上がってくる映像制作と、それを介した対話の場を創出する一つのソーシャリー・エンゲージド・アートとして、またアクションリサーチとしての映像制作と協働の可能性について考えます。当日は、プロジェクトメンバーの作品の一部を鑑賞しつつ、ぜひ対話に参加して楽しんでいただきたいと思います。
登壇者
澤崎 賢一 Kenichi Sawazaki
1978年生まれ。アーティスト/映像作家。総合地球環境学研究所 特任助教。一般社団法人「暮らしのモンタージュ」理事。京都市立芸術大学大学院 博士(美術)。近作に、多重層的ドキュメンタリー映画『#まなざしのかたち』(124分, 2021, 東京ドキュメンタリー映画祭「長編コンペティション部門」選出)、劇場公開映画『動いている庭』(85分, 2016, 第8回恵比寿映像祭プレミア上映)など。
野中 葉 Yo Nonaka
慶應義塾大学 総合政策学部 准教授。2005年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、2011年同後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。専門は地域研究(インドネシア)。主な関心は、現代インドネシア社会におけるイスラームの受容と広がり。
主要な著作に「インドネシアのムスリムファッション-なぜイスラームの女性たちのヴェールはカラフルになったのか」福村出版, 2015年他。
アフメド・アリアン Ahmed Alian
株式会社Rhetica CEO
メディア業界、教育業界、金融業界、計10社を経て、マーケティング支援をする株式会社Rhetica CEOに就任。早稲田大学では主に歴史学、哲学(認識論、存在論)、神学(イスラーム)、言語学、金融、経済理論を学び論文を執筆。最近は「人類を善い方向へ向かせる会社の在り方」を模索している。
長谷川 護 Mamoru Hasegawa
2000年、東京都生まれ。/ 慶應義塾大学総合政策学部 学生 / 野中研究会「ムスリム共生プロジェクト」 所属/興味分野は、都市社会学、地方自治、移民。/ 2020年5月にイスラームへ改宗 /高校時代の友人と共に銭湯をゆる〜く哲学するWebメディア『湯の輪らぼ』を運営 /秋葉原社会保険労務士法人にて、ムスリム社員としてコラム執筆中。
新明 就太 Shuta Shimmyo
1982年、東京都生まれ。映像作家/東京芸術大学 非常勤講師。ロンドン芸術大学:セントラルセントマーティンズ純粋芸術科3D卒業。15 歳から単身渡豪。高校卒業後を経て現地の映像プロダクションに就職し、国内外の多くのテレビCM、ミュージックビデオ、ショートフィルム、ドキュメンタリーなどに携わる。25歳で渡英。大学卒業後から三上宥起夫に師事。映像制作会社ロックンロール・ジャパン株式会社に所属後、 独立。有限会社ケーブル・スタジオを設立し、ドキュメンタリー作家として活動中。
ナビゲーター
阿毛香絵 Kae Amo
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助教、京都精華大学アフリカ・アジア現代研究センター、センター研究員。専門分野は文化人類学・民族学、アフリカ地域研究。西アフリカのイスラーム社会、特にセネガルのスーフィズム教団と、高等教育、政治との関連について研究してきた。文化表象やポピュラーカルチャーとの関わりにも関心を持ち、人々の生活に密着したエスノグラフィの手法を用いて描くことを試みている。
京都精華大学 現代アフリカ・アジア講座2024について
2024年10月30日より、全4回の日程で現代アフリカ・アジアに関する連続講座「映像でみるアフリカ・アジア社会とその課題」を開講します。
本講座では、アフリカ、アジア地域を中心に活動してる映像作家の方々をお招きして、映像作品をみながら、この地域での課題などについて解説します。
京都精華大学アフリカアジア現代文化研究センターとは?
アフリカ・アジア現代文化研究センター(CAACCS、Center for Africa-Asia Contemporary Studies)は、より実践的、直接的な交流から、アフリカ・アジアの現代文化を考察し、新しい世界のあり方を探ることを目的に2020年4月に設立されました。アフリカやアジアをフィールドとする研究者やアーティストを積極的に受け入れ、学部の教育研究活動ともリンクする研究拠点をめざします。