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研究者とフィールドの「あいだ」で映像メディアを活用した新たな創造性

代表者氏名:澤崎 賢一

活動の目的

本研究は、映像メディアを活かした学際的活用の基盤となるプラットフォーム「暮らしのモンタージュ」(主催:一般社団法人リビング・モンタージュ)の活動の一環として実施されている。本研究では、アフリカ・アジアでフィールド調査を行う人類学者や農学者らの協力のもと、彼ら研究者の活動を記録した映像制作を行い、彼らの主たる研究内容だけでなく、そこでこぼれ落ちてしまう「余白」的なものも含めて、映像メディアの使い方を工夫した独自の創造性を追求している。

メンバー

澤崎 賢一(アーティスト/映像作家、一般社団法人リビング・モンタージュ 代表理事)
清水 貴夫(京都精華大学・准教授)
田中 樹(摂南大学・教授)

関連プロジェクト

暮らしのモンタージュ https://livingmontage.com/

これまでの業績

  1. 澤崎賢一『暮らしのモンタージュ-フィールドの「余白」と〈あいだのまなざし〉から生まれる方法』(博士論文・京都市立芸術大学), 2021.

プロジェクトの業績(2020年度)

映像作品『#まなざしのかたち』(124分、2021年製作、監督・澤崎賢一)の完成前の試写会+意見交換会が京都芸術センターで開催されました。本作は、農学者の田中樹と文化人類学者の清水貴夫の調査地であるアフリカや東南アジアにおける様々な人間活動を記録した映像を基にし、あえてはっきりとした物語や主題にまとまらないような断片的なことがらとして、フィールドを撮影した映像を編集した作品です。
この映像作品には、ふたりの語り手が存在します。アフリカや東南アジアで研究者の活動を記録しながら自身の体験をつぶやくカメラマン、それからこのカメラマンが記録した映像を見ながら思索する鑑賞者です。自身の映像体験を創造的に読解しようとする両者の語りは、ときに交差しながら、小説のようにフィクショナルな変容も含んだものとなっています。
本作のねらいは、「映像を撮影・編集し、鑑賞する」という日常的な行為がどのような創造性に関わるのかという問いを、鑑賞者に対して投げ返すことです。『#まなざしのかたち』とは、いつまで経っても完成しない、試行錯誤するプロセスを記録した映像の断片で、それらの断片的な映像をどのように見るのか、と考えるプロセスもまた作品の一部であるかのような表現の〈場〉なのです。

企画概要

■会場:京都芸術センター フリースペース
■会期:2020年8月31日(月) 16:00-19:00
■参加費:無料
■主催:一般社団法人リビング・モンタージュ
■共催:京都精華大学アフリカ・アジア現代文化研究センター 研究プロジェクト「研究者とフィールドの「あいだ」で映像メディアを活用した新たな創造性」、京都市立芸術大学DOT (Doctoral Open Talk)
■協力:京都芸術センター
*本事業は,「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市⽂化芸術活動緊急奨励⾦」の採択事業です。

【意見交換会】
■登壇者:澤崎 賢一(アーティスト/映像作家、一般社団法人リビング・モンタージュ 代表理事、京都市立芸術大学大学院美術研究科 博士(後期)課程)
■ゲスト:川瀬 慈(映像人類学者、国立民族学博物館/総合研究大学院大学 准教授)
■進行:磯部 洋明(宇宙物理学者、京都市立芸術大学 准教授)

映像作品『#まなざしのかたち』より

京都芸術センターでの意見交換会の様子